審美歯科|ジルコニアクラウン
2023年4月6日
ジルコニア冠とは、歯科治療で使用される人工の歯冠の一種で、ジルコニアという陶磁器材料を主原料として作られています。
ジルコニア冠は、見た目が自然で、強度が高く、金属アレルギーを起こすことがないという利点があります。本記事では、ジルコニア冠の特徴やメリット、治療の流れなどについて解説します。
【ジルコニア冠の特徴】
ジルコニア冠は、ジルコニアという高度な陶磁器材料を主原料として作られます。ジルコニアは、酸化ジルコニウムという無機物質から作られた材料で、高い耐久性や耐摩耗性を持っています。また、透明度が高く、見た目が自然なため前歯の治療に特に向いています。
ジルコニア冠のもう一つの特徴は金属を含まないことです。金属アレルギーを持つ患者さんでも安心して使用することができます。
金属が含まれていないため、歯茎の退縮や黒ずみの心配もありません。
さらに、ジルコニア冠は強度が高く、割れやすいという心配がありません。
金属製の冠は口腔内の酸性環境や咬合力によって徐々に腐食し破損することがありますが、ジルコニア冠はこのような心配がありません。
また、ジルコニア冠は金属製の冠よりも光を通しやすく、歯の色に合わせることができます。
【ジルコニア冠のメリット】
ジルコニア冠の最大のメリットは、見た目が自然であることです。ジルコニア冠は天然歯に近い色合いを出すことができます。
また、歯の表面の質感や光沢感も天然歯に近く、自然な仕上がりとなります。このため、前歯の治療には非常に向いています。
また、ジルコニア冠は金属を含まないため、金属アレルギーを持つ患者さんでも安心して使用することができます。
また、金属製の冠と比べて、歯茎の退縮や黒ずみなどの問題も起こりにくく、歯の健康を保ちやすいというメリットもあります。
さらに、ジルコニア冠は強度が高いため割れやすいという心配が少ないです。
このため、長期的に見た場合、ジルコニア冠の方が耐久性が高く、長く使うことができます。
さらに、ジルコニア冠は加工しやすく精密な加工ができるため、咬合面や接着面のフィット感が高く治療効果も高いとされています。
【ジルコニア冠の治療の流れ】
ジルコニア冠の治療の流れは、以下のようになります。
- 歯科医師とのカウンセリング
まずは、歯科医師とのカウンセリングを行います。患者さんの希望や要望を聞き、治療方針を決定します。また、歯の状態を調べるために、レントゲン撮影や口腔内の検査を行います。
- 歯を削り型を取ります、最近はデジタルで印象を取ります。
ジルコニア冠を装着するためには、まず元々の歯を削ります。歯を削る量は、歯の状態や患者さんの希望によって異なります。歯を削った後型取りを行います。
- ジルコニア冠の製作
歯の型を取った後、専門の技工士がジルコニア冠を製作します。
ジルコニア冠は、CAD/CAMシステムを用いて精密に加工されます。
ジルコニア冠は、金属製の冠に比べて加工がしやすく、精密な加工ができるため咬合面や接着面のフィット感が高く、治療効果も高いとされています。
- ジルコニア冠の装着
ジルコニア冠が完成したら、歯科医師が歯に装着します。ジルコニア冠を歯に合わせ、接着剤を用いて固定します。歯科医師が治
療の終了後、患者さんには適切なアフターケアが必要です。
【ジルコニア冠のアフターケア】
ジルコニア冠を装着した後は、適切なアフターケアが必要です。以下に、ジルコニア冠のアフターケアについて解説します。
- 歯磨きの注意
ジルコニア冠は、天然歯と同じように歯磨きが必要です。歯ブラシで優しく磨き、歯と歯茎の間や歯とジルコニア冠の間をきちんと磨くようにしましょう。
また、歯磨き粉には、研磨剤が入っているものを避け、無研磨剤の歯磨き粉を使用するようにしましょう。
- 歯科医師の定期健診
ジルコニア冠を装着した後は、定期的に歯科医師の健診を受けるようにしましょう。定期的な健診によって、ジルコニア冠の状態を確認し、必要に応じて調整や修理、メンテナンスを行うことができます。
- 食事の注意
ジルコニア冠は強度が高いため、通常の食事をすることができます。ただし、硬い物や粘着性のある物、非常に冷たい物などには注意が必要です。
- 歯ぎしりの対策
歯ぎしりはジルコニア冠を割ったり削ったりする原因になるため歯ぎしりの対策が必要です。歯ぎしりがある場合は、マウスピースを使うなどの対策をとるようにしましょう。
【まとめ】
ジルコニア冠は、見た目が自然で、強度が高く、金属アレルギーを起こすことがないため、歯科治療で広く使用されています。
治療の流れは、歯科医師とのカウンセリング、歯の削り、ジルコニア冠の製作、ジルコニア冠の装着の4つのステップで行われます。
ジルコニア冠を装着した後は、適切なアフターケアが必要です。
歯磨きや定期的な歯科医師の健診、食事の注意、歯ぎしりの対策などを行い、長期的にジルコニア冠を保護していくことが大切です。
スマイルライン歯科・矯正歯科佐世保
監修 大串 博
歯科医師臨床研修指導医
日本歯周病学会 専門医
日本口腔インプラント学会専門医
日本臨床歯周病学会 歯周病指導医・認定医 ・歯周インプラント指導医
日本顎咬合学会 認定医
日本アンチエイジング歯科学会認定医
日本歯科医師会認定産業歯科医
インビザラインダイヤモンドドクター
日本審美歯科学会会員
日本血液学会会員
点滴療法研究会会員 高濃度ビタミンC点滴療法認定医
日本歯科医師会会員
「鬼手仏心」
歯科医になった時からの座右の銘です。
生涯常に研修・精進、メスを置くまで終わりのない道を登り続けます。