佐世保の歯周病患者必見:根本改善のためのアドバイス
2023年4月7日
歯周病は、歯周組織に炎症が生じる病気です。歯周病の原因は、口腔内に存在する細菌による歯垢や歯石の付着、または歯肉炎の進行などが考えられます。歯周病を根本的に改善するためには、その原因菌を抑制し、口腔内環境を改善することが大切です。
歯周病の主要な原因菌としては、P.g.菌、T.f.菌、Td.菌、P.i.菌、A.a.菌などが挙げられます。これらの細菌は、口腔内に生息している細菌の一部であり、適切な口腔ケアを行わないことにより、増殖して歯周病を引き起こす原因になることがあります。
P.g.菌は、表面に線毛という構造をもち、歯肉組織にくっついてきます。また、表層にはタンパク分解酵素があり、宿主組織の破壊、免疫担当細胞のコミュニケーションのために働くサイトカインを分解することによる免疫撹乱作用があります。Td.菌はらせん状の運動性菌で、表層に歯周組織へ定着するタンパクを持っています。A.a.菌はせん毛をもち歯肉組織にくっつきます。白血球毒をもち白血球の働きを低下させてしまい、貪食しようとしてくる防御細胞から身を守り、内毒素やその他の毒素により歯周組織を障害します。これらの細菌によって引き起こされる歯周病は、症状が進行するにつれて、歯肉から歯周組織に至るまで、深刻な状
患者の歯を失う原因となることがあります。しかし、歯周病は予防可能な病気であり、適切な口腔ケアを行うことで予防や進行の抑制が可能です。
歯周病を予防するためには、適切な歯磨きとフロスによる歯垢の除去が必要です。また、定期的な歯科検診により、早期発見・早期治療を行うことが大切です。
定期的なプロフェッショナル・クリーニングにより、歯周病の原因菌や歯石を取り除くことも重要です。
さらに、食生活の改善も歯周病の予防につながります。砂糖や甘いものを過剰に摂取することは、歯垢の形成や菌の繁殖を助長するため、控えるようにしましょう。
また、歯周病を引き起こす原因菌に対して、抗生物質の処方や歯周病菌を対象とした特別な洗口液の使用が効果的な場合があります。
以上のように、歯周病は適切な予防と治療によって、予防可能な病気です。定期的な口腔ケアと歯周病専門の歯科医師との協力が、歯周病の予防や根本的な改善につながることを覚えておきましょう。
また、口腔内の健康を維持するために、以下のようなポイントにも注意しましょう。
- 正しい歯磨き方法を実践する 歯周病の予防には、正しい歯磨きが欠かせません。歯磨きは、食後すぐに行うことが望ましいです。また、歯ブラシの先端を歯肉の縁にあて、ブラシを傾けながら、小刻みに動かして歯垢を取り除きます。
- フロスを使って歯垢を除去する 歯ブラシだけでは、歯と歯の間や歯と歯茎の間にある歯垢を十分に取り除けません。そのため、フロスを使って歯垢を除去することが必要です。
- マウスウォッシュを利用する 歯周病の原因菌を減らすために、マウスウォッシュを利用することも有効です。ただし、マウスウォッシュを使いすぎると、口腔内の細菌バランスが崩れて、むし歯や口臭の原因になることがあるので、適量を守って利用するようにしましょう。
- タバコを控える タバコは、歯周病を悪化させる原因となることがわかっています。そのため、タバコを控えることが口腔内の健康にとっても重要です。
- バランスのとれた食事を心がける 口腔内の細菌が増殖する原因となる砂糖や甘いものは、過剰に摂取しないようにしましょう。また、バランスのとれた食事を心がけることで、口腔内の健康を保つことができます。
以上のアドバイスを実践することで、歯周病の原因菌の増殖を抑え、口腔内の健康を維持することができます。歯周病の進行を抑制することで、歯を長く保つことができますので、ぜひ実践してみてください。
スマイルライン歯科・矯正歯科佐世保 歯周病専門医のいる歯医者
監修 大串 博
歯科医師臨床研修指導医
日本歯周病学会 専門医
日本口腔インプラント学会専門医
日本臨床歯周病学会 歯周病指導医・認定医 ・歯周インプラント指導医
日本顎咬合学会 認定医
日本アンチエイジング歯科学会認定医
日本歯科医師会認定産業歯科医
インビザラインダイヤモンドドクター
日本審美歯科学会会員
日本血液学会会員
点滴療法研究会会員 高濃度ビタミンC点滴療法認定医
日本歯科医師会会員
「鬼手仏心」
歯科医になった時からの座右の銘です。
生涯常に研修・精進、メスを置くまで終わりのない道を登り続けます。