歯を抜く矯正、抜かない矯正

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歯を抜く矯正、抜かない矯正

2023年10月9日

第一章:歯を抜く矯正と抜かない矯正の基本的な違い

はじめに

矯正治療において、歯を抜くか抜かないかは患者さんにとって非常に重要な選択肢の一つです。この章では、それぞれの方法の基本的な違い、メリット、デメリットについて詳しく解説します。

歯を抜く矯正の基本 主にワイヤー矯正

歯を抜く矯正治療は、主に歯並びが非常に乱れている場合や、顎の大きさに対して歯が多すぎる場合に行われます。この方法では、一定数の歯を抜いてスペースを作り、残りの歯を整えていきます。

メリット

  • 特に無し。
  • 抜かないとスペースが足らない場合がまれにある。

デメリット

  • 歯を抜くことで、噛み合わせに影響が出る可能性がある。隙間があまることがある。
  • 歯の数が少なくなるので、残った歯に負担がかかる。(歯を早く失いやすい)

歯を抜かない矯正の基本 主にマウスピース矯正

歯を抜かない矯正治療は、歯並びがそれほど乱れていない場合や、顎の大きさに対して歯の数が適切な場合に行われます。この方法では、既存の歯を動かして整えていきます。

メリット

  • 歯を抜かないため、噛み合わせに影響が少ない。
  • 生涯自分の歯で噛める可能性が高い。

デメリット

  • 矯正期間が長くなる可能性がある。

歯を抜く矯正と抜かない矯正、それぞれにはメリットとデメリットがあります。患者さん自身の状態や希望に応じて、最適な方法を選ぶことが重要です。

 

第二章:マウスピース矯正とワイヤー矯正における歯を抜く・抜かない選択

マウスピース矯正とは

マウスピース矯正は、透明なプラスチック製のマウスピースを用いて歯を動かす矯正方法です。この方法は非侵襲的であり、歯を抜く必要がほとんどありません。

メリット

  • 歯を抜かないため、噛み合わせに影響が少ない。
  • 矯正装置が目立たない。
  • 重度~炅度まで幅広い対応が可能

デメリット

  • 装置の取り外しが可能なため、自己管理が求められる。

ワイヤー矯正とは

ワイヤー矯正は、ブラケットとワイヤーを用いて歯を動かす矯正方法です。この方法では、場合によっては歯を抜く必要があります。

メリット

  • 超重度の歯並びの乱れにも対応可能。
  • 矯正力が強い。

デメリット

  • 歯を抜く可能性が高い。
  • 矯正装置が目立つ。

歯を抜く・抜かない選択のポイント

  1. 矯正前の歯並びと顎の状態
  2. 矯正後の噛み合わせと機能
  3. 矯正期間と費用
  4. 患者さんのライフスタイルと希望
  5. 出来るだけ生涯自分の歯で食べたいか

これらのポイントを踏まえて、マウスピース矯正かワイヤー矯正かを選ぶことが重要です。

第三章:実際の症例を用いた治療方法の選び方

症例1:軽度の歯並びの乱れ

マウスピース矯正の選択

軽度の歯並びの乱れであれば、マウスピース矯正が有効です。この症例では、歯を抜く必要はほぼありません。

ワイヤー矯正の選択

ワイヤー矯正も可能ですが、装置が目立つため、コスメティックな側面でマウスピース矯正が優れています。

症例2:重度の歯並びの乱れ

マウスピース矯正の選択

重度の歯並びの乱れにも、インビザラインマウスピース矯正であれば対応出来ます。

ワイヤー矯正の選択

ワイヤー矯正も適しています。ただし、歯を抜く可能性が高くなります。

症例3:成人の矯正治療

マウスピース矯正の選択

成人の場合、社会生活に影響を与えにくいマウスピース矯正が選ばれることが多いです。

ワイヤー矯正の選択

成人でもワイヤー矯正は可能ですが、装置が目立つため、マウスピース矯正が選ばれることが多いです。

まとめ

症例によって最適な矯正方法が異なります。歯を抜く・抜かない選択は、症例と治療方法によって大きく影響します。患者さんと十分にコミュニケーションを取り、最適な治療方法を選ぶことが重要です。

第四章:矯正治療の費用と期間について

費用の側面

マウスピース矯正の費用

マウスピース矯正は、初期費用として数十万円、維持費用として数千円が一般的です。ただし、症状や治療期間によっては、費用が増減する場合があります。

スマイルライン歯科・矯正歯科佐世保でそのような不安を解消するために、治療費定額制、調整料なしを基本としてます。

ワイヤー矯正の費用

ワイヤー矯正は、マウスピース矯正よりも費用が高くなる可能性があります。特に、歯を抜く場合は、その費用も考慮に入れる必要があります。

期間の側面

マウスピース矯正の期間

軽度から中度の矯正であれば、約1年から2年が一般的です。ただし、症状によっては、それ以上の期間が必要な場合もあります。

ワイヤー矯正の期間

ワイヤー矯正は、症状によっては2年以上の治療期間が必要な場合もあります。特に、歯を抜く場合は、治療期間が延長する可能性があります。

まとめ

矯正治療の費用と期間は、選択する治療方法や症状によって大きく異なります。費用面では、マウスピース矯正がややリーズナブルである一方で、ワイヤー矯正は高額になる可能性があります。

期間面では、マウスピース矯正が短期間で済む場合が多いですが、重度の症状ではワイヤー矯正が必要となる場合もあります。

 

第五章:矯正治療後のケアとメンテナンス

矯正治療後のケア

マウスピース矯正後のケア

マウスピース矯正が終了した後も、リテンション期間と呼ばれる維持期間が必要です。この期間中には、特別なリテーナーを使用して、歯の位置を維持します。

ワイヤー矯正後のケア

ワイヤー矯正が終了した後も、同様にリテンション期間が必要です。こちらは、固定リテーナーまたは取り外し可能なリテーナーを使用します。

メンテナンス

定期的な歯科検診

矯正治療後も、定期的な歯科検診は欠かせません。特に、矯正治療によって歯の位置が変わった後は、ケアが必要です。

歯磨きとフロス

矯正治療後も、日常の歯磨きとフロスは非常に重要です。歯の位置が整ったからといって、ケアを怠ると、再び歯並びが悪くなる可能性があります。

まとめ

矯正治療後のケアとメンテナンスは、治療成功のために非常に重要です。リテンション期間をしっかりと遵守し、定期的な歯科検診と日常ケアを怠らないようにしましょう。

 

監修 大串 博
歯科医師臨床研修指導医
日本歯周病学会 専門医
日本口腔インプラント学会専門医
日本臨床歯周病学会 歯周病指導医・認定医 ・歯周インプラント指導医
日本顎咬合学会 認定医
日本アンチエイジング歯科学会認定医
日本歯科医師会認定産業歯科医
インビザラインダイヤモンドドクター
日本審美歯科学会会員
日本血液学会会員
点滴療法研究会会員 高濃度ビタミンC点滴療法認定医
日本歯科医師会会員

 

「鬼手仏心」
歯科医になった時からの座右の銘です。

生涯常に研修・精進、メスを置くまで終わりのない道を登り続けます。

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