佐世保市の歯医者|インプラント治療ができないと言われた方へ
2023年3月30日
インプラント治療ができないと言われた方へ スマイルライン歯科・矯正歯科佐世保
インプラント治療ができないと言われ、納得ができずに、いろいろ調べてこちらの記事にたどり着いて頂いたのかもしれません。
インプラント治療ができないと言われたショックから、どうしてインプラントの治療ができないのかを理解できずに、ご自宅に戻られた方も多いのではないでしょうか。
ではなぜ、インプラント治療ができないのでしょうか? 安心して下さいそのようなケースはごく小数です。
・インプラント治療ができない詳しい理由
・歯科医院側の決断
・どうしても納得のいかない方へ
今回は、こちらの順で、お伝えして行きます。
〜インプラント治療ができない理由〜
・顎の骨が足りない…
インプラント治療は、顎の骨の質と、量がとても大切になってきます。
顎の骨の厚み、顎の骨の高さが必要で、インプラント体と呼ばれる、人工歯根が顎の骨の中に十分埋まっている状態ではないと、インプラントを維持することができないからです。
難しい状態の顎の骨でインプラント手術を無理に決行しても、インプラントがうまく顎の骨にくっつくことがなく、インプラント治療は失敗に終わってしまうからです。
対応策は有ります、骨が少なければ作ればいいだけです。近年は優れた人工骨材料が販売されてます。最新の知識と優れた治療技術があれば可能です。
佐世保のスマイルライン歯科・矯正歯科のインプラント専門医に御相談下さい。
・ あごの骨の中を通っている神経に近かった
顎の骨の量が足りないと、特に下顎の場合には、下顎管という、太い血管と神経が通っているところがあります。そこの部分にインプラントが触れてしまうと 神経が傷ついてしまい 、顔に麻痺が残ることがあります。さらには、太い血管を傷つけて、大出血をする可能性があります。
しかし、20年程前からはインプラント手術時に手術用のサージカルマウスピースを使う事が標準術式となってきました。
いまだにガイドサージェリーを行わない歯科医院もありますがごく小数です。
安心安全なインプラント手術は、スマイルライン歯科・矯正歯科佐世保のインプラント専門医に御相談下さい。
・ 全身の健康状態がよくない
インプラントの手術をする際に 健康状態が良好ではないと、手術ができない場合があります。現在抱えている、全身的な疾患や、慢性的な病気、継続した服薬があるなど、インプラントの手術をした際に、感染を起こす可能性があります。インプラントの手術が失敗に終わるだけではなく、全身に影響を及ぼし、敗血症などの重篤な症状を引き起こす可能性もあります。ですので、全身の健康状態が落ち着いて、治療ができるようになってからのインプラント治療をお勧めします。
スマイルライン歯科・矯正歯科佐世保では歯科麻酔医と同時に手術を行うことも可能です。
・骨の状態が良くなく、骨造成も難しいと言われた
顎の骨の量が足らない場合に、人工骨を顎の骨に盛り足して、インプラントを入れる手術を行うことがあります。ですが、歯科医師の技術レベルにより、元々の骨密度が弱いなど顎の骨の状態が悪いと難易度が高くなり、人工骨を入れても回復が見込めない場合があります。
患者さんに痛い思いをさせるだけではなく、人工骨がくっつかないことにより、歯肉の治りが悪く、さらにはその骨を取り出す手術になってしまう可能性もあります。
治りが悪いところから、感染する恐れもあります。高度な手術はインプラント専門医に御相談下さい。
〜歯科医院側の決断〜
患者さんのことを考えた治療計画、インプラント治療の施術をおこなっている歯科医院では、まず患者様に無理をさせること、危険を伴う手術には、慎重に対応しています。
しかしどのようなケースが危険かの判断が難しいのです。なので
どんなに患者様の強い希望だとしても、手術で体にかかる負担や、感染のリスクを背負わせることを考えると、命に関わるので、リスクがある挑戦はしない。ということを第一に考えているはずです。
断られたのは、歯科医院の技術力が足りないからではないか?と憤慨する方のご意見もよく分かります。ですが、技術料は歴然としてます。自らに無理な治療を行わないと判断することは、患者さんのためを思っての判断だということ、責任ある行動を取ったのだと、ご理解いただけると幸いです。通常はインプラント専門医を紹介して頂けます。
多くの場合はインプラント治療が不可能なケースではなく、担当した先生にはインプラント手術が無理だと言うことを説明されているのです。
〜安全にインプラント治療を受けたい方へ〜
頭では理解ができたけど、ほかの歯科医院ではやってもらえないだろうか? と考える患者様も多いと思います。
そのためにも、セカンドオピニオンはとても重要な手段です。
インプラント専門医によるセカンドオピニオンは、インプラント治療が難しいとしても、可能な治療方法を提案してくれる場合も多く有ります。
かかりつけの先生に悪いから…と、セカンドオピニオンを活用されない患者さんも居ますが、そんなことはありません。権利としてあるものですので、ぜひセカンドオピニオンを活用してみてください。
インプラント治療が出来ない人もいると聞きました。
どのような場合に、インプラント治療ができないのでしょうか?
〜ケース1〜
インプラント治療を希望しているが、歯周病の改善がない場合
簡易な表現をすると。ご自身のお口の中に関心がなく、歯磨きが丁寧のできない方にはインプラント治療をすることは難しいと言えます。
インプラント治療を行う時に、お口の中の環境は、その後のインプラントが長持ちするかどうかに、大きく関わってきます。
インプラントは、金属でできており、被せ物も全て人工物なので、虫歯になることは有りません。ですが、歯周病の状態が改善していないお口の中だと、お口の中に多くの歯周病の細菌や悪玉菌が居る、ということになります。
歯周病は、歯科医院で行う歯周治療と、患者さんが行うホームケア、日頃の歯磨きをしっかりと丁寧におこなってもらうことで、改善が見込めます。
ホームケアを怠ってしまう場合には、歯周病は一向に改善されません。
そのような状態の方が、インプラント治療を行うと、インプラントが良好な状態で維持できることは、まず難しいと言えるでしょう。
インプラントは、とてもデリケートにケアをしなければ、良い状態で維持することは出来ません。
インプラント周囲炎を繰り返し起こして、最終的には、インプラントが脱落してしまいます。
結果的に、歯周病治療が終了していて、プラークコントロールができている状態で、お口の中の状態が安定していなければ、インプラント治療は行えません。
歯周病は歯周病専門医に御相談下さい。
〜ケース2〜
全身の健康状態が悪く、外科処置が出来ない方
インプラントの治療は、インプラントを顎の骨の中に埋め入れる際に、外科手術を伴います。
手術範囲が狭くても、出血を伴う外科的な治療は、感染するリスクが有ります。
無理に手術を決行してしまい、感染して、敗血症になってしまうなど、命に関わるリスクがあるからです。
全身状態が落ち着いていて、抵抗力があると判断されないと、インプラント治療を行うことは出来ません。
インプラント手術時には、主治医との連携が必要となります。
ケース3
〜骨密度が低く、顎の骨の状態が良くない〜
インプラント手術を成功させるためには、顎の骨の量や厚み、顎の骨の質も大きく関係してきます。顎の骨の状態が良くないことがわかっていて、インプラントを無理に埋め入れても、顎の骨にしっかりとインプラントが固定される確率は極めて低いです。
顎の骨が足りない場合に、人工の骨を盛り足すこともできますが、顎の骨の質が悪いと、人工の骨とのくっつきが悪く、傷口の治りも悪く、そこから感染してしまう可能性もあります。
結果的に、人工の骨が体に異物と判断されてしまうと、体が排除しようと抵抗しますので、予後が悪くなります。
そうすると、再度手術をし直して、人工の骨を取り除かなければならなくなります。
このようなケースは、インプラント専門医の担当です。
ケース4
〜顎の骨の中に、腫瘍がある場合〜
稀なケースではありますが、インプラントの治療を行おうとした時に撮影したCT画像に腫瘍が写り込んでいたというケースもあります。
CT撮影は、インプラントの手術前にはとても重要な検査事項です。
レントゲンでは詳しく見えない場所まで判断できるのがCT撮影の強みです。
CT撮影で、腫瘍が写り込んでいた場合には、インプラント手術はさておき、その腫瘍が良性なのか、悪性なのかを判断するための検査を、大学病院の口腔外科などで精密検査をしてもらう必要性があります。
あまりないケースですが、実際にあり得るケースです。
このようなケースは、歯科口腔外科医の担当です。
まとめ
いかがでしたか?インプラント治療が行えないケースについてお伝えしました。
インプラント治療を行うことに、リスクがある場合で、患者様の体に負担をかけてしまうことがないか、その後での管理ができるのか、とういうところが重要になっているのが、ご理解ただけたと思います。こちらの記事が参考になりますと幸いです。
いずれにしろインプラント治療は外科治療です。専門の歯科医師に御相談下さい。
スマイルライン歯科・矯正歯科佐世保
監修 大串 博
歯科医師臨床研修指導医
日本歯周病学会 専門医
日本口腔インプラント学会専門医
日本臨床歯周病学会 歯周病指導医・認定医 ・歯周インプラント指導医
日本顎咬合学会 認定医
日本アンチエイジング歯科学会認定医
日本歯科医師会認定産業歯科医
インビザラインダイヤモンドドクター
日本審美歯科学会会員
日本血液学会会員
点滴療法研究会会員 高濃度ビタミンC点滴療法認定医
日本歯科医師会会員
「鬼手仏心」
歯科医になった時からの座右の銘です。
生涯常に研修・精進、メスを置くまで終わりのない道を登り続けます。