佐世保 歯医者 親知らず
2023年4月3日
長崎県佐世保市|親知らずの抜歯 歯医者
親知らず(おやしらず)とは、大臼歯(大人の奥歯)の中で最も後ろに位置する歯であり、第三大臼歯が正式な名称で、智歯(ちし)とも呼ばれています。
歯の一番奥に生える永久歯であり、智歯(ちし)や第三大臼歯とも呼ばれます。親知らずを含めると、人間の永久歯は合計32本生えます。
親知らずは一般的に15歳ぐらいから生えてきますが、先天的に生えない人や傾斜しており途中までしか生えない人も多いです。
正常に生えれば問題ありませんが、う蝕(むし歯)や炎症などさまざまなトラブルが多いことで知られています。
親知らずは中切歯(最前方の前歯)から数えて8番目にあり永久歯(大人の歯)の中で最後に発育します。
親知らずが無い「先天性欠如」であることも多く、上下左右4本の親知らずがすべてそろって生えているのは、現代日本人では約3割だそうです。
親知らずが「傾斜」して、歯肉に半分埋まった「半埋伏」状態では、親知らずの周りが「不潔」になりやすく、親知らずだけでなく、その手前の歯(第二大臼歯)が虫歯や歯周病になり易いです。
親知らずを抜歯したほうが良い場合
- 手前の歯と同じように生えてきているが、歯磨きが上手に出来ない場合。
- 中途半端に生えていて、歯の一部だけが見えている場合。
- 横向きに生えてきている場合。
- 骨の中に完全に埋まっているが、レントゲン写真上問題がある場合。
- 歯並びを悪くする恐れがある場合。
歯冠周囲炎とは?
親知らずの周囲の歯肉が、急に赤く腫れて痛くなることがあり、これを歯冠周囲炎、あるいは智歯周囲炎といいます。
20~30歳台に多くみられますが、60歳を過ぎても散見されます。
歯冠周囲炎が悪化すると、顔まで腫れて、口が開きにくくなったり、ノドが痛くなったり、首や胸にまで炎症が広がれば、命に関わることもあります。
親知らずを抜かないリスク
1.親知らずの病気(虫歯・歯冠周囲炎など)が悪化するリスク
親知らずは、奥にあるために虫歯治療が困難だったり、メンテナンスが困難だったりします。虫歯があれば、悪化して痛みが出ることがありますし、歯冠周囲炎であれば、繰り返すことがありますので、抜歯を前向きに考えます。
2.親知らずの手前の歯が病気(虫歯や歯周病など)になるリスク
親知らずの手前の歯(7番目の歯、第二大臼歯)は、「人生100年時代」に使い続けて欲しい歯です。
親知らずがあるために、親知らずの手前の歯が虫歯になっていたり、常に不潔で虫歯や歯周病のリスクが高いと判断できる場合は、親知らずの抜歯を前向きに考えます。
当院では長崎大学や佐賀大学の歯科口腔外科医が親知らずの抜歯を担当します。親知らずの痛みでお困りの方はご相談ください。
当院では院内設置のCTでの撮影を行っております。親知らずの根っこが下顎神経に近い場合などは、CT撮影にて精査します。
より安全に親知らずを抜歯処置するための精密な診査・診断を行っております。
大学病院の口腔外科出身だからできることがあります
今まで数多くの親知らずの抜歯経験を積んだきた口腔外科医だからこそできるテクニックや工夫があります。
痛くない注射
また最初の注射を痛く感じないようにするための「無痛麻酔」や長時間麻酔が効く伝達麻酔も併用しますので辛くありません。
親知らずを抜いた後はどうなるのですか?
入れ歯などを入れる必要はありません。もともと歯が出るスペースがないのですから、入れ歯などを入れるスペースもありませんし親知らずはなくても食事には全く影響はありません。
親知らずに痛みがある場合
親知らずが炎症を起こしており、痛みがある・腫れている場合には、お口の中を見せていただき、親知らずを抜いても問題がないことを確認した上で抜歯をお勧めしております。
当院では痛みや腫れなどの急性症状が強い場合にも親知らずの即日抜歯にも対応可能です。
即日抜歯を行うには、まずご予約時に即日抜歯を希望していることをスタッフにお伝えください。
来院時にお話しを聞かせていただき、お口の中の状態を見させていただきます。他にご病気がないか、全身の状態も教えていただきます。
その後、検査を行い即日抜歯が可能と歯科口腔外科医が判断した場合には即日抜歯を行います。
必ず電話にてご予約ください。
抜歯することのメリットとデメリットを知っていただいた上で、抜かない選択肢もご用意しております。
その際には痛み止めと抗菌薬(抗生物質)を処方させていただきます。
抜歯を検討されている方は是非ご相談にいらしてください。
補足
原始人は、4本すべての親知らずが生えそろっていました。しかし、現代人で親知らずがすべて生えそろっている人の割合は、4割程度といわれています。その主な原因は、食生活や環境の変化により、顔が小さくなり、それに伴い顎が小さくなったことだと考えられています。
顎が小さくなったことで、親知らずが生えるスペースが足りなくなり、親知らずの一部が歯茎に隠れたり、斜めや横を向いてしまって完全に頭を出せないことが少なくありません。
下記は佐世保市の縄文人の親知らずです。 1万年前は痛みが出たら誰が抜いてたのでしょうか???(笑)
監修 大串 博
歯科医師臨床研修指導医
日本歯周病学会 専門医
日本口腔インプラント学会専門医
日本臨床歯周病学会 歯周病指導医・認定医 ・歯周インプラント指導医
日本顎咬合学会 認定医
日本アンチエイジング歯科学会認定医
日本歯科医師会認定産業歯科医
インビザラインダイヤモンドドクター
日本審美歯科学会会員
日本血液学会会員
点滴療法研究会会員 高濃度ビタミンC点滴療法認定医
日本歯科医師会会員
「鬼手仏心」
歯科医になった時からの座右の銘です。
生涯常に研修・精進、メスを置くまで終わりのない道を登り続けます。