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佐世保の歯医者が解説!歯周病と全身の健康との関係

2023年4月6日

【はじめに】

歯周病とは、歯周組織が炎症を起こし、歯を支える骨や歯肉が破壊される疾患のことです。歯周病は、歯を失う原因になるだけでなく、全身の健康にも深く関係していることがわかっています。本記事では、佐世保の歯医者が歯周病と全身の健康の関係について解説します。

【歯周病が全身に及ぼす影響】

歯周病が全身に及ぼす影響は、様々な研究で報告されています。具体的には、以下のような影響が挙げられます。

① 心臓病

歯周病は、心臓病のリスクを高めるとされています。歯周病の炎症が全身の炎症を引き起こすことで、血管が詰まりやすくなり、動脈硬化を引き起こす可能性があります。また、歯周病の原因菌が血液中に入り込むことで、心臓弁膜症を引き起こすこともあります。

② 糖尿病

糖尿病患者の多くは、歯周病を発症していることがわかっています。歯周病の炎症が血糖値の上昇を引き起こすことがあるため、糖尿病の治療にも歯周病の治療が必要な場合があります。逆に、糖尿病の治療を行うことで、歯周病の進行を遅らせることもできます。

③ 認知症

歯周病が認知症のリスクを高めるとされています。歯周病の炎症が脳に及ぶことで、認知症を引き起こす可能性があるとされています。また、歯周病の原因菌が脳に到達することで、アルツハイマー病の原因

となることも報告されています。

④ 妊娠糖尿病・早産

妊娠中の歯周病が、妊娠糖尿病や早産のリスクを高めるとされています。歯周病の炎症が全身に影響を及ぼし、母体の血糖値が上昇したり、子宮内環境が悪化したりすることで、妊娠糖尿病や早産の原因となる可能性があるとされています。

以上のように、歯周病が全身の健康に及ぼす影響は非常に大きいことがわかります。そこで、歯周病を予防するためにはどのような対策が必要なのでしょうか。

【歯周病予防のために】

歯周病を予防するためには、以下のような対策が必要です。

① 歯磨きの徹底

歯周病の原因菌は、歯垢の中に存在しています。歯磨きを徹底することで、歯垢を除去し、歯周病の発症を防ぐことができます。歯磨きは、朝晩2回、2分以上かけて行うことが望ましいです。

② 歯科医院での定期検診・クリーニング

歯科医院での定期検診・クリーニングも、歯周病予防には欠かせません。歯科医師が歯垢や歯石を除去することで、歯周病の進行を遅らせることができます。

③ 健康的な食生活の維持

歯周病予防には、健康的な食生活の維持も大切です。野菜や果物、魚などの栄養バランスの良い食事を心がけ、砂糖やアルコールなどの摂取量を控えることが望ましいです。

以上のように、歯周病は全身の健康に大きな影響を及ぼす疾患であることがわかりました。歯周病を予防するためには、日常生活での歯磨きの徹底、歯科医院での定

期検診・クリーニング、健康的な食生活の維持など、継続的な努力が必要です。また、既に歯周病を発症してしまった場合は、早期の治療が必要です。歯周病の進行を放置すると、歯を失うだけでなく、全身の健康にも悪影響を及ぼす可能性があるため、早めの治療が望ましいです。

【まとめ】

歯周病は、歯を失うだけでなく、全身の健康にも深く関係している疾患です。心臓病や糖尿病、認知症、妊娠糖尿病・早産など、様々な疾患との関係が報告されています。歯周病を予防するためには、日常生活での歯磨きの徹底、歯科医院での定期検診・クリーニング、健康的な食生活の維持などが必要です。また、既に歯周病を発症してしまった場合は、早期の治療が必要です。歯周病の進行を放置すると、全身の健康にも悪影響を及ぼす可能性があるため、早めの治療が望まれます。

佐世保の歯医者では、歯周病の予防や治療に力を入れています。歯科医師と共に、歯と全身の健康を守るために、定期的な歯科検診や適切な歯磨きを心がけましょう。

 

佐世保市にあるスマイルライン歯科・矯正歯科佐世保には、日本歯周病学会専門医が在籍してます。

軽度~重度まで歯周病のことなら「歯周病専門医にお任せ下さい」

 

監修 大串 博
歯科医師臨床研修指導医
日本歯周病学会 専門医
日本口腔インプラント学会専門医
日本臨床歯周病学会 歯周病指導医・認定医 ・歯周インプラント指導医
日本顎咬合学会 認定医
日本アンチエイジング歯科学会認定医
日本歯科医師会認定産業歯科医
インビザラインダイヤモンドドクター
日本審美歯科学会会員
日本血液学会会員
点滴療法研究会会員 高濃度ビタミンC点滴療法認定医
日本歯科医師会会員

 

「鬼手仏心」
歯科医になった時からの座右の銘です。

生涯常に研修・精進、メスを置くまで終わりのない道を登り続けます。

歯医者のクリーニングとは?|佐世保市

2023年4月3日

歯医者さんで歯のクリーニングは必要なの?

みなさんは歯のクリーニングをしていますか?
「毎日きちんと歯みがきをしています」という方は大勢いらっしゃると思います。
しかし、「定期的に歯医者さんで歯のクリーニングをしてもらっています」という方はそんなに多くはないと思います。
では、ご自身で行う歯みがきと歯科医院で行うクリーニングは、何が違うのでしょうか?
そして、それは本当に必要なのか?どんな効果があるのか?どんな種類があるのか?など、歯のクリーニングの疑問について、ここでは説明をしていきたいと思います。

1.「歯のクリーニングはなぜ必要?」

毎日歯みがきをしていますか?
歯の表面には、日々生活していると様々なものが付着していきます。歯みがきをしないと、歯にはどんどん汚れが堆積していきます。そしてそれらは悪影響を及ぼします。
まずは歯の表面には、どのようなものが付着しやすいのかを見ていきましょう。

プラーク(歯垢)
お口の中には細菌がたくさんいます。その数は、数千匹と言われています。プラークは歯の表面に付着し、その中には細菌や私たちの食事を餌にして出された代謝物が含まれています。
プラークは、虫歯や歯周病、口臭などの原因になります。プラークは、歯ブラシで落とすことが可能です。

歯石
プラークが、長い間歯の表面に付着し続けていると石灰化し、石のように硬くなってしまいます。こうなると歯の表面に頑固にこびりついてしまうため、ご自身の歯みがきでは除去することが困難です。歯石は歯周病をより悪化させたり、虫歯や口臭の原因となります。

着色(ステイン)
コーヒーや紅茶、赤ワインなど、色の濃い食べ物や飲み物を習慣的に口にしていると、歯の表面に色素が沈着してきます。ステインが付くと、そこを足場にプラークや新たなステインが付きやすくなります。これも歯ブラシで落とすのは困難です。

タバコのヤニ
タバコを吸うと、歯の表面にタールという成分が付着し、歯が茶色くなってきます。タバコを吸う方は、気にされている方が多いと思います。ヤニも付着すると、それを足場にしてプラークや着色、ヤニなどが付きやすくなります。これも歯ブラシでは落とすのは困難です。

バイオフィルム
歯の表面に、細菌が固まって作った膜のようなものです。台所やお風呂の排水溝にできたネバネバした物と、同じようなものです。プラークと違い歯の表面に強固に付着するため、歯みがきだけでは完全に落とすことができません。

食べ物(食べかす)
食事をした後、食べた物が歯の表面に付着したものです。歯と歯の間に繊維質な食べ物が挟まったり、粘着質な食べ物は歯の表面に付着しやすいです。これは歯ブラシやデンタルフロス、歯間ブラシを用いることで除去することが可能です。

2.「歯科医院のクリーニングは自分の歯みがきとなにが違うの?」

歯のお掃除には、ご自身で行う歯みがきと、歯科医院で歯科衛生士や歯科医師によるクリーニングがあります。その違いはなんでしょうか。
前の項目で書いたように、歯に付着する汚れには歯ブラシで取れる汚れと、取れない汚れがあります。歯石やステイン、タバコのヤニといった頑固な汚れは、歯科医院で専用の道具を使ってクリーニングをしないと、取ることができません。
また歯みがきも、ご自身でされる口腔清掃だけではお口の中の隅々までしっかり行うことは難しく、歯と歯の間など、プラークが残りやすくなります。特に歯並びが良くない方は要注意です。
一度、汚れをすべて落としきれいにした状態でも、ご自身の歯みがきだけではどうしても歯石や着色などが、再び付着してきてしまいます。
歯ブラシの届きにくい所や磨き癖などにより、歯ブラシの当たりにくい所に溜まったプラークや、歯石といった汚れは虫歯や歯周病の原因になります。
これらの理由から毎日の歯みがきに加え、歯科医院での定期的なクリーニングを受けながら、ご自身の歯のケアをしていく必要があります。

歯科医院のクリーニングでは、プラークだけでなく歯石や着色をしっかりと落とします。
普段の歯みがきだけでは味わえなかった、歯のツルツル感や爽快感、そして本来の歯の色を味わって頂くことができます。そして歯周病の予防や改善にも、重要な役割があります。
定期的にクリーニングに来て頂くことにより、虫歯や歯周病などの早期発見にも繋がり、ひどくなる前に治療や予防処置を行うことができます。

3.「歯科医院のクリーニングではどんなことをするの?」

歯に付着した汚れの種類や状態により、クリーニングの種類もいくつかあります。
お口の中を検査し、それぞれの方に適したクリーニングを提案し行っていきます。

スケーリング
歯の表面に、硬くこびりついてしまった歯石を除去します。専用の機械を用いて、歯石を除去していきます。歯石が多く付着している場合は、数回に分けて行うこともあります。
歯周病が進行してしまった方は、歯肉と歯の間の歯周ポケットと呼ばれる溝の中にも、歯石が付着することがあります。そのような方は麻酔をして、歯石の除去をしていきます。

着色除去
歯の表面に付着したステイン(着色)や、タバコのヤニを除去します。専用の機械を用いて、微粒子の粉末を空気と水と一緒に歯の表面に吹き付け、ステインを除去します。ステインや、タバコのヤニを除去する市販の歯磨剤も売られていますが、それらには研磨剤が多く含まれており歯を傷つけてしまい、さらに着色が付きやすくなってしまいます。着色やタバコのヤニが気になったら、歯科医院で取ってもらうのがベストでしょう。

ブラッシング
ご自身の歯みがきだけでは、落としきれなかったプラークを除去します。歯の裏側や歯と歯の間など、磨きにくい所に残る磨き残しを、歯ブラシや歯間ブラシを使ってきれいにしていきます。

クリーニングを行うと同時に必要に応じ、歯ぐきの状態の検査や、歯みがきの方法の指導を行ったりもします。これにより普段の歯みがきのスキルアップや、モチベーションのアップにも繋がり、より健康な口腔内を保つことができます。

4.「クリーニングはどれくらいのペースで通えばいいの?」

歯みがきは毎日行いますが、歯科医院のクリーニングはどれくらいの間隔で行けばよいのでしょうか。これは歯みがきや、歯ぐきの状態によって人それぞれです。
歯みがきがしっかりできており、歯ぐきも健康な方は3ヶ月に1度のペースで問題ないでしょう。歯石は3ヶ月ほどで沈着してきます。
ご自身での歯みがきで磨き残しの多い方や、歯周病が進んできた方は1~2ヶ月に1度はクリーニングを行った方が良いでしょう。
歯並びが良くない方や、体質やお口の中の環境により歯石が付きやすい方、虫歯になりやすい方も、1~2ヶ月に1度はクリーニングを行った方が良いでしょう。
タバコを吸われる方はヤニが付きやすいだけでなく、タバコ自体が歯周病を進行させやすいので、こまめにクリーニングを行い、歯周病の予防をされることをおすすめします。

最適なクリーニングの間隔については、ご自身では分かりづらいと思いますので、歯科医師と相談し決められると良いと思います。

歯の表面にプラークや歯石が多く付着していると、それに接する歯肉にも炎症が起きてきます。長期間クリーニングを行っていないと、炎症が強い場合があります。するとクリーニング時に、痛みを感じることがあります。痛みが強い場合は、麻酔をして行うことも可能です。定期的なクリーニングを継続することにより、炎症も徐々に落ち着き痛みも感じにくくなります。

5.「PMTCってなに?」

ここまで説明した内容は、主に保険治療の範囲内で行えるクリーニングです。
保険の範囲内では落としきれないバイオフィルムなどを落とし、徹底的にきれいにするのがPMTC(プロフェッショナル・メカニカル・トゥース・クリーニング)と呼ばれるものです。
上記のクリーニングの内容に加え、歯の表面をさらにピカピカに磨きます。
プラークや歯石、着色を落とし、さらに専用の機械と薬剤でバイオフィルムを取っていきます。また、傷ついた歯の表面を磨いてツルツルな歯面にするので、プラークや歯石も付きにくい歯になります。よって虫歯や歯周病、そして口臭の予防にも大変効果的です。

文字通り歯に付着した汚れ、プラーク(=歯垢)や歯石を落とし、きれいにすることです。

毎日歯磨きをしていても残ってしまうプラークを、専用の機械や器具を使って除去します。

 

後ほど詳しくお伝えしますが、プラークは食べカスではなく、細菌の塊だということを覚えておいてください。

特に、歯ぐきの溝の中はプラークが溜まりやすい場所です。

深くなればなるほど歯ブラシの毛先が届かず、酸素の少ない場所を好む歯周病菌が住みつきやすい環境になっています。

 

口の中や歯ぐきの溝に隠れている細菌を減らし、虫歯や歯周病を予防することがクリーニングの大きな役割の一つだと言えるでしょう。

 

クリーニングって何するの?

「今日はクリーニングだけのつもりだったのにいろいろな検査をしたのはどうして?」と思っている方もいらっしゃるのではないでしょうか。

 

保険診療でのクリーニングは、歯周病治療の一環として行なわれます。そのため診断をする検査が必要になるのです。

 

一般的には次のような手順で進めていきます。

①歯周病・虫歯・噛み合わせの検査

「歯ぐきの検査をしますね」と言われて、

チクチクするのは歯ぐきの溝の深さを測り、歯周病の有無と進行を調べています。

場合によっては、歯を支えている骨の状態や歯石の付着状態を確認するため、レントゲンを撮ることもあります。

 

②ブラッシング指導

クリーニングの効果を持続させるためには、ご自宅でのケアもとても重要です。

細菌が残りやすいところや炎症があるところを上手く磨くコツをお伝えします。

 

③プラーク・歯石の除去

専用の機械や手用の器具でプラークと歯石を取り、ラバーカップなどで歯を磨きます。

 

④フッ素塗布

最後にフッ素を塗布して終了です。

フッ素は歯に付着した汚れを落とした後に塗ると取り込みが良くなり、歯質の強化アップに繋がります。

 

 

加齢や歯周病により歯ぐきが下がってしまうと、歯の根っこの部分が露出してしまいます。

根っこは歯の表面に比べると虫歯になるリスクが高いため、フッ素を利用することはとても効果的です。

 

 

 

プラークって何?歯石って何?

歯の表面を舌で触るとザラザラしている、そんな経験はありませんか?

それはプラーク(デンタルプラーク)かも知れません。

 

よく食べかすと勘違いされますが、全く別のものです。

うがいで洗い流される物は食べかすですが、プラークはうがいや歯磨きだけでは落とせません。

 

口の中の細菌が歯の表面に付着してネバネバした物質を作ります。

これがプラークの正体です。

 

 

プラーク1mgの中には約1~2億個の細菌が含まれていると言われており、細菌の塊です。

 

この細菌の塊は、簡単に除去されないようバリア(膜)を張ります。

よってこれをバイオフィルムとも呼びます。

 

バイオフィルムは口の中だけでなく私達の身近な所にも存在しています。

例えばお風呂場の排水溝など、あのヌルヌルしたものです。

 

発生したプラーク、バイオフィルムは簡単には除去出来ません。

 

また、歯石とはプラークが唾液に含まれるカルシウムやリンと結合して、石灰化したものです。

歯石の表面はデコボコしているのでさらにプラークが付きやすくなります。

お口の中で徐々に硬い歯石へ変わっていき、歯磨きだけでは除去できなくなってしまいます。

クリーニングで歯は白くなるの?

 

当院で行なっている歯のクリーニングは大きく2つに分かれます。

①保険適用のクリーニング
プラークと呼ばれる細菌の塊やプラークが石灰化した歯石を除去する「スケーリング・SRP」のことを表します。

②自費診療のクリーニング
予防目的や審美目的など病名がつかない場合は自費診療のクリーニングとなります。 「PMTC」のことを表します。

専用の器具とペーストを使い、普段の歯磨きでは落とす事のできない着色汚れ・タバコのヤニなどを除去する「PMTC」を行うことで、歯本来の白さを取り戻すことができます。

また、歯周病や虫歯の予防にも効果が高いものとなります。

ホワイトニングとの違いって?

前述したように「PMTC」により、歯本来の白さを取り戻すことができますが、それ以上に白くすることはできません。

歯のホワイトニングでは、薬剤を使用します。歯の内側から薬剤が浸透し歯本来の色よりもさらに白くすることができます。

ホワイトニングは、歯医者で行うものと自宅で行うものがあります。

 

なぜ何回も通うの?

 

たくさん付いている歯石や歯ぐきの中の深い所に付いている歯石は、一気に除去してしまうと歯ぐきが腫れてしまう恐れがあります。

そのため数回に分けて取るという保険診療上のルールがあります。

 

よって歯周病が進んでしまっている方は、その分治療回数が増えてしまうのです。

最後に

虫歯や歯周病は、一度なってしまうと治療を行っても元の状態には戻りません。また初期の段階では自分では気付きにくいため、歯や歯ぐきの痛みが出たり、症状が出てから気付くことが多いです。定期的な歯のクリーニングを歯科医院で行うことにより、虫歯や歯周病の予防ができたり、もし万が一なってしまった場合でも、早い段階で対処することができます。
歯に詰め物や被せ物が入っている場合は、天然の歯より汚れが付着しやすく、虫歯や歯周病にかかりやすいです。インプラントをされている方も、良い状態を長く維持するためには、定期的なクリーニングが必須となります。
歯科医院でのクリーニングは、いつまでもご自身の歯で食事や会話を楽しんで頂くにあたり非常に重要なことです。
ぜひクリーニングを習慣化し、いつまでも健康な口腔内を保つようにしてください。

長崎県佐世保市にあるスマイルライン歯科・矯正歯科佐世保

監修 大串 博
歯科医師臨床研修指導医
日本歯周病学会 専門医
日本口腔インプラント学会専門医
日本臨床歯周病学会 歯周病指導医・認定医 ・歯周インプラント指導医
日本顎咬合学会 認定医
日本アンチエイジング歯科学会認定医
日本歯科医師会認定産業歯科医
インビザラインダイヤモンドドクター
日本審美歯科学会会員
日本血液学会会員
点滴療法研究会会員 高濃度ビタミンC点滴療法認定医
日本歯科医師会会員

 

「鬼手仏心」
歯科医になった時からの座右の銘です。

生涯常に研修・精進、メスを置くまで終わりのない道を登り続けます。

口臭の原因と予防方法 

2022年12月7日

口臭の原因と予防方法 

 

先日、患者さんから「私の口の中に臭い玉はありますか?」と言われました。

私は歯科医師なのですが、大学の授業でも臭い玉という言葉を聞いたことがなかったので、その時は何のことを言っているのかさっぱり分かりませんでした。 

 

調べてみると、一般的に臭い玉と言われているのは扁桃のボコボコした部分にできる膿栓のことだそうです。色は、白や黄色い色で潰すとドブのような臭いを発します。膿栓の正体は、死んだ免疫細胞や細菌、ウイルス、食べかす、たんぱく質などが白くなり溜まったものです。膿栓は自分で除去すると喉や扁桃を傷付けてしまう恐れがあるばかりか、かえって口臭が悪化してしまいます。除去するのであれば耳鼻咽喉科で取り除くことが可能ですが、取り除いても原因を除去しなければまた膿栓はできます。除去するよりも膿栓ができにくい口内環境を整えていくことが大切です。また、膿栓の他にも口臭の原因はたくさんあるので、紹介していきたいと思います。 

口臭には大きく分けて5つの種類があります。 

  1. 生理的口臭…誰にでもある臭いで、起床後、空腹時、緊張時は特に口臭は強まります。これは、唾液の分泌が減少し、細菌が増殖するからです。しかし、歯みがきや水分をとることで唾液量が増加すれば口臭は弱まります。また、女性のホルモンバランスに伴う口臭、思春期、老齢期、民族的な口臭もあります。 
  1. 飲食物による口臭…ニンニク、酒、タバコ等によるものです。 
  1. 病的口臭…鼻やのどの病気、呼吸器系の病気、消化器系の病気、糖尿病、肝臓疾患などが原因で口臭がおこる場合もありますが、病的口臭の90%以上は口の中に原因があり、歯周病、虫歯、歯垢、歯石、舌苔、義歯の清掃不良などがあげられます。 
  1. ストレスによる口臭…ストレスで唾液の量が少なくなると口が臭くなります。 
  1. 心理的口臭…臭くないのに自分は口臭がすると思い込む人がいます。 

ここまでのお話で分かる通り、口臭のほとんどは歯科医院で定期的なメンテナンスを受けることで予防することができます。

特に歯周病は、放っておくと静かに進行する病気なので、自覚がなくても歯周病になっている可能性があります。

虫歯はもちろん口臭の原因のひとつなので、虫歯が大きく進行する前に治療をしておく必要があります。

メンテナンス時に、プロの技術で歯垢や歯石、舌苔など普段の歯みがきでは落としきれない汚れを取てもらうことも大切です。

また、不良な歯の被せ物はすき間に汚れがたまりやすくなり、口臭の原因になります。

痛みがないからと言って放っておくと、口腔内環境が悪化します。その他にも口の中の癌により口臭が発生している場合もあります。自分の口臭が少しでも気になる方や、最近歯科医院に通っていない方は、ぜひ一度歯科医院でメンテナンスを受けてみて下さい! 

 

口腔(口の中)が原因であるケース

口臭は口の中の細菌が原因

口腔で一番考えられるのは歯周病です。過去の研究で歯周病と口臭の間には高い相関性があることが知られています。

歯周病の特徴は歯周ポケットができることです。これは口の中の細菌の格好の住みかを提供します。細菌の中でも嫌気性菌は代謝の過程で硫化水素やメチルメルカプタンを産生します。これが口臭のもとになります。

客観的に口臭の度合いを測定する装置がありますので、調べてもらうとよいでしょう。また歯周病のチェックも必要です。

お口の中チェック!!

  1. 歯ぐきからよく出血する。
  2. 歯ぐきがよく腫れる。
  3. 口の中がネバネバする。
  4. グラグラした歯がある。
  5. 歯と歯の間に食べ物がよくはさまる。
  6. 穴のあいた歯がある。
  7. 歯の表面を舌でさわるとザラザラしている。
  8. 義歯、ブリッジ、冠などが、入っている。
  9. 舌を磨いたことがない。
  10. 口の中がパサパサしている。

1.2.3.4.5.に当てはまる

歯周病が原因。歯周病により、口腔内細菌により分解され、発生した物質が悪臭を放つ。

6に当てはまる

虫歯で空洞ができて、食べ物が入り食べ物が腐敗して、悪臭を放つ。

7.8.9に当てはまる

歯磨き不良により、歯垢や食物残渣によるもの。

10に当てはまる

唾液が少ないのも原因です。(口腔乾燥症)

歯周病の治療は歯周病専門医で受けましょう。

 

監修 大串 博
歯科医師臨床研修指導医
日本歯周病学会 専門医
日本口腔インプラント学会専門医
日本臨床歯周病学会 歯周病指導医・認定医 ・歯周インプラント指導医
日本顎咬合学会 認定医
日本アンチエイジング歯科学会認定医
日本歯科医師会認定産業歯科医
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日本血液学会会員
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当院では、患者さんが抱えていらっしゃるお口のお悩みや疑問・不安などにお応えする機会を設けております。どんなことでも構いませんので、私たちにお話ししていただけたらと思います。
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