矯正装置の種類と違いとは︖インビザライン、ワイヤー矯正、リンガル矯正
2023年3月22日
矯正装置の種類と違いとは︖インビザライン、キレイライン、ワイヤー矯正、リンガル矯正
皆さん、こんにちは。
長崎県佐世保市にあるスマイルライン歯科・矯正歯科佐世保です。
歯科矯正を考えるときに、まずどの矯正装置で治療していきたいかお考えになる方も多いのではないでしょうか。
しかし、矯正装置は思いのほか選択肢が複数あるので、特徴などの違いがわからないと、悩まれる方も少なくありません。
そこで今回は、矯正装置の種類やその違いについて、詳しくご紹介していきます。
矯正装置の種類
歯科矯正をお考えの方の多くが、インターネット上から情報収集し、どの矯正装置で治療を行うのか、検討されているのではないでしょうか。しかし、歯科の専門用語は、1つのものに対して、複数の呼び名が存在するケースも少なくなく、歯科矯正においても例外ではありません。
以下、矯正装置の種類です。
【マウスピース矯正】
プラスチック製のマウスピースを付け替えて、歯を動かしていきます。透明であるため、第三者に歯科矯正中であることに、気づかれにくい特徴があります。この特徴はマウスピース矯正メーカーで取り扱うマウスピース矯正の多くに共通した特徴であり、以下がマウスピース矯正の代表的なメーカーとなります。
・インビザライン
アメリカで開発されたマウスピース矯正です。これまで利用者1,400万人(2022年9月時点)と、世界で活用されているマウスピース矯正です。これまでの利用者の膨大な歯の動きを分析したデータを基に、マウスピース矯正を製作していきます。
全体的な矯正や、部分矯正など歯並び・噛み合わせの状態に合わせて、異なるタイプのマウスピース矯正を選択できます。
基本的には、専用のスキャナーでお口の中を一度スキャンするだけで、マウスピースを製作できるので、アルジネート印象材などを使用した従来の型取りが苦手な方にもおすすめです。
・キレイライン
前歯に限定した部分矯正が可能な、マウスピース矯正です。上下左右の中切歯、側切歯、犬歯の、計12本が主な矯正対象となり、奥歯は対象外となります。
動かせる歯の対象本数が少ないので、低価格でマウスピース矯正が行えるのが特徴となりますが、奥歯を含む矯正治療が必要と診断されている場合は適応しません。
【ワイヤー矯正】
ワイヤー矯正はワイヤーを使用した矯正を総称したものとなります。ですので、スタンダードな矯正装置として知られる表側矯正だけではなく、裏側矯正もワイヤー矯正に分類されます。
・表側矯正
歯の表面にブラケットと呼ばれる金属の矯正装置を固定し、そこにワイヤーを通し、ワイヤーを引っ張る力を活用して歯を動かしていきます。さまざまな歯並びに対応し、昔はスタンダードな矯正装置として知られています。しかし最近では痛くて辛いことから治療方法としては段々と使用されなくなってきてます。
表側矯正は、ブラケットの素材でさらに種類が分類されます。
・メタルブラケット・・・金属製
・クリアブラケット・・・透明なプラスチック製
・セラミックブラケット・・・セラミック製
・裏側矯正(リンガル矯正)
歯の裏側に矯正装置を装着します。口元から装置が見えにくいので、見た目にも気を使いながら矯正治療を受けたい方におすすめです。しかし、歯の表面はデコボコしているので、オーダーメイドで裏側矯正専用のブラケットを製作する必要があり、表側矯正より高価となります。しかし表側矯正よりさらに痛みが出やすいので透明なマウスピース矯正が広まるにつれ使用されなくなりました。
また、リンガル矯正は裏側矯正のことを指し、ハーフリンガル矯正は、上顎が裏側矯正・下顎は表側矯正で行う場合を指します。
当院の矯正治療
当院では、目立たない矯正としても注目される、マウスピース矯正・インビザラインに注力しています。マウスピース矯正は、さまざまなメーカーからでていますが、インビザラインは前歯だけではなく、奥歯までを動かしていけるので、幅広い症例に対応しています。
インビザラインのことについて、ご相談ございました際には、お気軽にお問合せください。
マウスピース矯正治療中で痛いときは︖
マウスピース矯正はワイヤー矯正よりも、痛みが圧倒的に少ないといわれていますが、まったく痛みがでないわけではありません。
また、痛みの度合いも人それぞれであり、不安を抱く方もいらっしゃるのではないでしょうか。
そこで今回は、マウスピース矯正中に痛みがでてしまった際の過ごし方や対策などについて、詳しくご紹介していきます。
マウスピース矯正における痛みの原因
マウスピース矯正で治療を行う過程で、以下でご紹介する痛みが生じる恐れがあります。
・歯が動く痛み
歯は顎の骨である歯槽骨に埋まるようにして支えられています。その歯を動かすためには、小さな力では動かすことは難しく、一定の力を継続して歯に掛ける必要性があります。継続した力が一定方向に加わることで徐々に骨が溶かされ、力が加わっていない側には骨が形成されていきます。この繰り返しによって歯を動かしていきます。そのため違和感を覚えることもあります。
・食べ物を噛んで食べる際の痛み
矯正中は常に歯や周辺組織に負荷がかかり、少しの刺激に対しても敏感になっています。そのため、食べ物を噛んで食べる時の刺激が原因で、痛みを感じることもあります。
・マウスピースが歯肉や粘膜などに当る痛み
マウスピースの種類によっては、歯肉まで覆いかぶさるように設計されたマウスピースもあります。そのため、歯肉や粘膜にマウスピースが当たってしまい、痛みが生じるケースもあります。
調整ですぐ治ります。
・マウスピースの着脱時の痛み
マウスピースがぴったりと歯にはまるように設計されているので、着脱するときに痛みが生じることもあります。また、新しく交換したマウスピースの場合も、歯が動くように設計されているので、少しきつく感じることもあり、着脱がスムーズにいかないケースも稀にあります。慣れるまでの数日間は痛みや違和感が生じることもあるでしょう。
・アタッチメントが原因である痛み
歯の表面に装着する突起物であるため、粘膜などに当ってしまうこともまれにあります。
マウスピース矯正中に痛みを感じた場合の対象法
マウスピースによる締め付けられた感じは一時的なものが大半であり、2~3日をピークに和らいでいく傾向にあります。以下のような方法で対処しましょう。
・柔らかい食べ物を食べる
矯正中は歯を支える組織が外部からの刺激にも敏感に反応するので、歯が噛み合う衝撃などから、痛みが生じてしまう恐れもあります。そのため、痛みのピークが治まるまでは柔らかい食べ物を意識して食べるといいでしょう。
・痛み止めを飲む
かかりつけ医から処方されている痛み止めや、薬局などで販売されている薬を服用して、対処する方法もあります。歯科医師と相談した上で、痛み止めを服用しましょう。
・マウスピースの調整
マウスピースの種類によっては、マウスピースを削って調整することもあります。ご自宅にあるやすりなどで削ってしまうと、マウスピースの破損などにもつながりかねないため、必ず歯科医師に相談しましょう。
当院では、世界100ヶ国、1300万人(2022年6月時点)の患者さんが治療してきた、マウスピース矯正の代表的メーカー・インビザラインをご用意しております。
マウスピース矯正で痛みがでてしまうのか、ご不安なこともあるかと思いますが、痛みが生じる場合は殆ど稀です。
しかし、歯を動かす痛み以外にも、痛みの原因があるケースもあるため、我慢できないほどの痛みが生じた場合はすぐに当院へ御相談下さい。
痛みに関するご不安などがございました際にも、お気軽にご相談ください。
監修 大串 博
歯科医師臨床研修指導医
日本歯周病学会 専門医
日本口腔インプラント学会専門医
日本臨床歯周病学会 歯周病指導医・認定医 ・歯周インプラント指導医
日本顎咬合学会 認定医
日本アンチエイジング歯科学会認定医
日本歯科医師会認定産業歯科医
インビザラインダイヤモンドドクター
日本審美歯科学会会員
日本血液学会会員
点滴療法研究会会員 高濃度ビタミンC点滴療法認定医
日本歯科医師会会員
「鬼手仏心」
歯科医になった時からの座右の銘です。
生涯常に研修・精進、メスを置くまで終わりのない道を登り続けます。