歯科訪問診療|佐世保市の歯医者
2022年12月7日
歯科訪問診療|佐世保市の歯医者
昔から「口は健康(病気)の入り口、魂の出口」と言われますが、口は食べることだけではなく、生命や社会的生活を営むために根本的な役割を持っています。そして人間の尊厳とも深く関わっています。
スマイルライン歯科・矯正歯科は患者さんがいかなる状況や環境下におかれても、歯科医療を受けられるように在宅歯科医療のシステムを構築してまいりました。
超高齢社会を迎え、ますます佐世保市でも歯科訪問診療が必要とされる時代を迎えたといえます。
歯科訪問診療ってなに?
住民の方のアンケートをとりますと歯科訪問診療についてその制度や内容をご存知でない方がまだまだ多くいらっしゃいます。歯科訪問診療はその言葉のごとく何らかの身体的、精神的理由で歯科診療所に通院できない方に対し、歯科医師、歯科衛生士が自宅や介護施設、病院等に訪問し、歯科診療や専門的口腔ケアを行う制度です。
どのような方が対象になりますか?
先ほど述べましたように、在宅等で療養を行っており、疾病、傷病のために通院による歯科診療が困難な方が対象になります。なお、内科等の他科に通院している方は対象から除かれることがあります。
歯科訪問診療の内容
- 虫歯や歯周病の治療
- 抜歯や切開などの外科処置
- 入れ歯の作製、調整
- 感染症予防に有効な専門的口腔ケアおよびその指導
- 誤嚥(食べ物が気管に入ってしまうこと)を予防するための飲み込みの指導・訓練
- むし歯治療
- 歯周病治療
- 抜歯
- 入れ歯の作製や修理
- 口腔内のレントゲン検査
- 専門的口腔ケアや口腔衛生指導
- 口腔機能評価
- 口腔マッサージやリハビリ、発声練習などの口腔機能訓練
- お口にトラブルをかかえているのに寝たきりで外出できない
- 要介護認定を受けられている方
- 介護施設に入居していて歯科を受診する機会がない
- 嚥下(えんげ)がスムーズにいかないので嚥下診断を受けたい
- 肺炎予防のために嚥下リハビリを受けたい
- 入れ歯の調子が悪いので調整してほしい
- 専門的口腔ケアを受けたい
※本人の状態(全身状態や服薬の状況)によっては、できない処置もあります。診察した歯科医師の判断によります。
在宅療養支援歯科診療所
歯科訪問診療を行うにふさわしい施設として厚生労働省が定める施設基準を備え、
後期高齢者の在宅又は社会福祉施設等における療養を歯科医療面から支援する
歯科診療所のことです。また、医科診療所や看護・薬局との連携体制を整えています。
訪問歯科診療の流れ
介護保険のサービスを受けている方は、介護支援専門員(ケアマネジャー)にご相談ください。
- 訪問歯科診療で行われる内容は、基本的には歯科診療所で行われるものと同じですが、
意思疎通が困難な場合や治療への恐怖心をお持ちの方などは、家族や介助者の同席を求めることもあります。
- 照明など制約の中で行うため、ご本人の状況によっては、診療所・かかりつけ歯科医での診療になる場合があります。
- 歯科医師が患者の全身状態を把握するために、かかりつけの医師や入院時の主治医などと連携を行うこともあります。
- 基本的には保険診療で対応可能(保険適応外の材料や処置を希望する場合を除く)ですが、通院時よりも一部負担金がやや高くなります。
歯科訪問診療の詳細とご相談はこちらへ。
監修 大串 博
歯科医師臨床研修指導医
日本歯周病学会 専門医
日本口腔インプラント学会専門医
日本臨床歯周病学会 歯周病指導医・認定医 ・歯周インプラント指導医
日本顎咬合学会 認定医
日本アンチエイジング歯科学会認定医
日本歯科医師会認定産業歯科医
インビザラインダイヤモンドドクター
日本審美歯科学会会員
日本血液学会会員
点滴療法研究会会員 高濃度ビタミンC点滴療法認定医
日本歯科医師会会員
「鬼手仏心」
歯科医になった時からの座右の銘です。
生涯常に研修・精進、メスを置くまで終わりのない道を登り続けます。
毎月8日を歯ブラシの「ハ(8)」にちなんで「歯ブラシ交換デー」
2022年12月7日
こんにちは 、8月も半ばに入りましたが、まだまだ暑い日が続きますね
なかなかコロナも落ち着きませんがみなさまいかがお過ごしでしょうか?
こまめに水分補給をして、熱中症に気をつけましょう
マスクも忘れずに!
さて、毎月8日を歯ブラシの「ハ(8)」にちなんで「歯ブラシ交換デー」と制定されているのはご存知でしょうか?
虫歯予防や歯周病予防のために毎日の生活に欠かせない歯磨きは、朝・昼・晩と1日3回磨かれる方もいれば、朝・晩と1日2回の方もいらっしゃると思います。
歯ブラシの交換は、一般的には1か月に1回と言われていますが、1日の磨く回数や力加減によって歯ブラシの傷み具合は変わってきます
1か月経たなくても毛先が開いたら交換してください
毛先が開いた状態の歯ブラシでは、歯と歯茎の境目などに毛先が当たらないので、清掃性が落ちてきちんと清掃ができません。
毛が開いた『ほうき』と一緒ですね!
歯ブラシ部分は毛の弾力と、毛先が当たることによって歯の汚れを落としています。
毛先が広がっていると、毛の弾力が失われて歯に毛先部分が当たっていない状態になり、
しっかり磨いているようでも、磨き残しが出てしまいます
※歯ブラシを変えてすぐに毛先が開いてきてしまう方は、磨き方が強すぎる可能性があるので、そのような方は力加減に注意してみてください
強く磨きすぎると、歯の表面が削られてしまい知覚過敏の原因になってしまいます
また、1か月で交換した方が良い理由のもう1つとして、衛生面です
人の口腔内は細菌だらけなので、たとえ使い終わった後に水洗いをしていても、1か月毎日使えば歯ブラシには細菌がついていて汚い状態です
そして、1ヶ月も使っていると毛の弾力性がなくなるのも事実です。
正しく歯ブラシを使い、お口の中を清潔に保ち、虫歯や歯周病予防をしましょう
監修 大串 博
歯科医師臨床研修指導医
日本歯周病学会 専門医
日本口腔インプラント学会専門医
日本臨床歯周病学会 歯周病指導医・認定医 ・歯周インプラント指導医
日本顎咬合学会 認定医
日本アンチエイジング歯科学会認定医
日本歯科医師会認定産業歯科医
インビザラインダイヤモンドドクター
日本審美歯科学会会員
日本血液学会会員
点滴療法研究会会員 高濃度ビタミンC点滴療法認定医
日本歯科医師会会員
「鬼手仏心」
歯科医になった時からの座右の銘です。
生涯常に研修・精進、メスを置くまで終わりのない道を登り続けます。
虫歯の原因菌(Streptococcus mutans)の特長
2022年12月7日
虫歯の原因菌(Streptococcus mutans)の特長
- 酸を産生する能力が高い
- 耐酸性が高い
- 不溶性グルカンを放出し、歯面に固着しやすい
感染源と定着時期
歯が生えていない乳児の舌からもS.mutansのDNAは検出されることから、粘膜表面にも定着するという報告がある。まだ歯がない時期だから定着しないと油断するのは禁物。
母親の唾液中のS.mutansの数が多いと乳児の口腔内のS.mutansの数も多くなる。また、菌株の遺伝子型を精度高く識別する方法によって調べた研究によると、S.mutansの母子感染は50~85%程度とされている。
しかし、虫歯リスクの高い母親であっても、きちんと治療を受けることで子どもへのS.mutansの感染を効果的に減らすことができるという報告もある。
酸性度による影響
虫歯は、歯面に定着増殖したプラーク中の細菌が発酵性糖質を代謝して酸を産生し、酸の作用によって歯質のリン酸カルシウム結晶(ヒドロキシアパタイト)からカルシウムイオン・リン酸イオンが溶出し、唾液中に放出される脱灰反応と、唾液の緩衝能によってpHが回復した後、唾液中のカルシウムイオン・リン酸イオンが歯質に取り込まれヒドロキシアパタイト結晶が修復される再石灰化反応のバランスが崩れ、脱灰反応が再石灰化反応を上回った時に進行する。
飲食物に含まれている酸や胃酸など、口腔内で細菌が産生した酸とは異なる由来の酸が歯質を脱灰する現象は酸蝕症と定義される。
食後の歯磨きは30分待ってからにすべきだ、という説は唾液の存在しない試験管の中で、酸性の炭酸飲料に象牙質のディスクを浸漬して軟化させた後、ディスクを取り出して口腔内に装着しブラッシングを実施すると象牙質が摩耗した、という「酸蝕症とブラッシングによる摩耗」に関する実験をもとに提唱されたものであり、普段の食事の後にブラッシングする場合とは異なる前提の実験であることに注意が必要。
最新の論文では、酸性飲食物摂取直後に歯を磨いた場合と数分(10~240分)の間隔をあけて歯を磨いた場合の間に摩耗の程度に有意な差はみられなかったとされている。
つまり食後30分間ブラッシングを控えることでメリットはなく、デメリットとして食事由来糖質を利用してプラーク中の細菌が酸を酸性することで、プラークのpHがエナメル質の臨界pH5.5、象牙質の臨界pH6.0~6.5を下回る酸性に傾いてしまうことがあげられる。
臨界pHとは歯質がミネラルの喪失を起こす最も高いpHの値のこと。なお、食事回数の増加は継続的なpHの低下を持続させ、脱灰時間が延長して虫歯リスクを増加させる。
発酵性糖質
甘味を感じる物質は発酵性糖質と低齲蝕性甘味料に分類される。
低齲蝕性甘味料は口腔細菌が代謝できないためエネルギーも酸も産生することができない。
発酵性糖質は口腔細菌が代謝して酸が酸性されてしまう。
砂糖>ブドウ糖、果糖、乳糖>デンプン
監修 大串 博
歯科医師臨床研修指導医
日本歯周病学会 専門医
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インビザラインダイヤモンドドクター
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点滴療法研究会会員 高濃度ビタミンC点滴療法認定医
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ラバーダム防湿
2022年12月7日
ラバーダム防湿
ラバーダム防湿法のイメージとしては、お口の中に小さな施術室を作るような感じです。具体的にはラバーダム防湿専用のゴムのシートに小さな穴を開け、治療する歯だけをその穴に通して、お口の中と歯を隔絶し、清潔な環境にして治療する方法です。
メリット
唾液による感染を防ぐ、薬液が漏れるのを防ぐ、器具の誤飲を防ぐ、術野の明示、周囲軟組織(頬や舌、歯肉)の保護などがあります。
ラバーダム防湿法が考案されてから約150年が経過しました。主に根管治療の成功率を上げることを目的に使用されます。なぜなら、細菌の根管への感染がなければ根管治療は成功するからです。感染がなければ歯髄組織が根管内に残っていても治癒します。ラバーダム防湿をすれば感染がゼロになるというわけではないですが未だにこれを超える防湿法はありません。
しかし、日本の歯科治療現場におけるラバーダム防湿の使用率は低く、約5%程度しかありません。
ラバーダム防湿は手間がかかり、時間が必要です。場合によっては麻酔も必要なこともあります。治療を早く終えなければいけない保険治療においては方向性が逆の処置なので日本ではあまり行われていないのが現状です。
デメリット
一方でラバーダムのデメリットは、「人を選ぶ」ということです。ゴムのアレルギーがある人には使用できません。また、口をふさがれるので鼻呼吸ができない人も使用できません。一定時間口を開けたままでいると顎が痛くなる人も使用できません。
監修 大串 博
歯科医師臨床研修指導医
日本歯周病学会 専門医
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治らない根管治療
2022年12月7日
治らない根管治療
- 虫歯を取り残している
虫歯は細菌感染なので検知液も使用して徹底的に除去する必要がある
- ラバーダムを使用しない
根管治療は根管内から細菌感染を取り除く治療です。ラバーダムをしようしないということは唾液中の細菌を根管内に送り込んでいることと同じです。
- 仮詰めが不十分
処置中に根管内をきれいにしたとしても、次の治療までに根管内が汚染されてしまっては意味がありません。根管を塞ぐための仮詰めを適切にしなければ間から細菌が侵入してしまいます。細菌の侵入を防ぐには厚み4mm以上で適切な材料使う必要があります。ストッピングと呼ばれる熱で溶かすゴムの仮詰めは封鎖能力が非常に低いということが研究でわかっています。
- 仮詰めをしない
骨の中にたまっている膿を出す目的ですが、口の中の細菌が根管内に入り放題の状態を作るというのは、より状況を悪化させているだけということです。
- 隔壁を設置しない
ラバーダムや適切な厚みの仮詰めをするためにも隔壁を設置して細菌感染から歯を守らなければなりません。
- 治療中にうがいをさせる
仮詰めをしない状態で治療中にうがいをすると、当然、根管内に細菌感染が起こります。
- 治療器具が滅菌されていない
治療器具が汚染された状態では細菌感染を起こしてしまいます。
- パーフォレーションを起こしている
骨の方まで貫通させて穴を開けてしまう状態で、感染すると難治化します。
- 根管を見落としている
根管を見落とし、未処置の状態で残ると細菌感染が残ってしまいます。
監修 大串 博
歯科医師臨床研修指導医
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矯正治療はなぜ必要なのか
2022年12月7日
矯正治療はなぜ必要なのか
奥歯で咬みしまえたとき、前歯も横の歯もしっかり咬んでいますか?ファスナーも歯車も、歯がしっかり咬みあってはじめて持ち前の機能を発揮します。同じように歯は、歯並びのきれいさだけではなく、全ての歯がきちんと噛咬み合い、顎の動きによく合って、食べものを噛めなければなりません。一見きれいな歯並びでも、上下の歯がきちんと咬み合っているとは限りません。「きれいな歯並び」とは、よく噛める、正しい咬み合わせです。
矯正治療のメリットとリスク
メリットⅠ
矯正歯科の目的は歯並び、咬み合わせの改善にあります。さらに良好な咬合の維持によりQOL(Quoality Of Life)の向上を目指します。
- 歯科疾患の予防
- 顎骨の成長発育障害の予防
- 咀嚼機能の改善と維持
- 口唇閉鎖不全の改善
- 発音の改善
- 顎関越と咬合との調和
- 体のバランスや運動能力の改善
- 一般歯科治療を行うために必要な歯の移動が可能になる
メリットⅡ
矯正歯科治療をすると、性格がポジティブに向かう傾向がるとされています。
リスク
- う蝕、歯肉炎、歯周炎
長期的な矯正装置の装着によって歯の磨き残しから生まれるリスクです。
取り外し可能なマウスピース矯正の場合はこのリスクは低くなります。
- 治療期間の延長
成長予測の困難性、不適切なメカニクス、患者の協力不足
- 歯根吸収の発現
適切な矯正力による歯根吸収は修復され、最小限に留めることができます。また、歯根吸収を引き起こすような矯正力をかけることはできるだけ避けるようにします。
- 歯肉退縮
矯正歯科に伴い、歯肉の退縮や付着歯肉の喪失を生じる事はあります。このような減少は、歯を支えるための歯槽骨がなく、角化した付着歯肉がほとんどない場合に特に頻繁に認められます。歯肉退縮を認める歯については、治療開始前に付着歯肉を増大して歯肉を上げるなどの処置を考慮します。
矯正治療でなぜ歯が動くのか
歯はとっても硬いし、顎の骨にしっかり埋まっているのにどうして矯正装置をつけると歯が動くのでしょうか。
歯と歯槽骨(顎の骨の中でも歯周囲の骨のこと)の間には歯根膜というクッションのような組織があります。そのため、健康的な歯も実は咬んだりすると動いているのです。ちなみに、歯根膜の厚みは0.3mm程度です
歯に矯正力が加わると、歯根に圧迫された側の骨が吸収され、反対側にできた隙間には新しい骨が作られます(再生)。このように、吸収と再生を繰り返し、結果として歯が移動していくのが歯列矯正のしくみです。
骨が作り替えられるのを待つので、歯を動かすはゆっくり少しずつになります。
やみくもに強い力を加えたからといって早く動くというわけではありません。力をかけすぎれば、場合によっては歯根や周囲の骨に大きなダメージを与えてしまいます。歯や周囲の組織に負担をかけずに、体がもつ自然のペースで歯を動かしていくことが大切です。
矯正歯科治療の限界
- 骨格的な不正に対する歯の移動の限界
- 歯の移動による顔貌変化の限界
- 上下顎の正中線の一致
- 過去の抜歯や先天欠如による空隙閉鎖
不正咬合の種類と治療法
上顎前突(出っ歯)の治療法
成長期で骨の大きさに問題がある場合は上顎骨の過剰発育を抑えたり下顎骨の成長を促進したりします。これは成長の早い時期(4~10歳)に行うのが望ましいです。
さらに、適切な矯正装置で上下の歯を動かし、正しい咬み合わせにします。
成人で特に顎の大きさにもんだいがある場合には、口腔外科医の協力で骨の手術を併用することもまれにあります。
下顎前突(受け口・反対咬合)の治療法
成長の早い時期(6~8歳)に開始するのが望ましいです。同時に、成長期で骨の大きさに問題がある場合は下顎骨の過剰発育を抑えたり、上顎骨の成長を促進したりします。
成人で特に顎の大きさにもんだいがある場合には、口腔外科医の協力で骨の手術を併用することもあります
叢生(八重歯など)の治療法
成長期で骨格に問題がある場合は成長期期間中上下の顎の成長を管理します。歯だけが問題の場合は、永久歯がすべて揃うまでしばらく観察を続けることもあります。
しかし、ガタガタのために上下の歯がうまく咬み合わない場合には部分的に悪い所のみを早期に治療する場合もあります。永久歯がすべて生えそろった段階で、最終的な咬み合わせを獲得します。
開咬の治療法
成長期で骨格に問題がある場合は成長期期間中上下の顎の成長を管理します。指しゃぶりや舌の癖がある場合には、適切な矯正装置を用いたり、舌や口の周りの筋肉のトレーニングを行いそれらの影響なくし、正しい咬み合わせにします。これは成長の早い時期(4~8歳)に開始するのが望ましいです。
鼻や喉に慢性的な病気がありいつも口呼吸をしている場合も顎の発育に問題がでることがありますので、耳鼻科の先生の診察も必要になることがあります。
過蓋咬合の治療法
成長期で骨格に問題がある場合は成長期期間中上下の顎の成長を管理します。これは成長の早い時期(8~10歳)に開始するのが望ましいです。
一般的に引っ込み過ぎた上の前歯を先に治療します。
佐世保市で矯正歯科に相談するなら。
監修 大串 博
歯科医師臨床研修指導医
日本歯周病学会 専門医
日本口腔インプラント学会専門医
日本臨床歯周病学会 歯周病指導医・認定医 ・歯周インプラント指導医
日本顎咬合学会 認定医
日本アンチエイジング歯科学会認定医
日本歯科医師会認定産業歯科医
インビザラインダイヤモンドドクター
日本審美歯科学会会員
日本血液学会会員
点滴療法研究会会員 高濃度ビタミンC点滴療法認定医
日本歯科医師会会員
「鬼手仏心」
歯科医になった時からの座右の銘です。
生涯常に研修・精進、メスを置くまで終わりのない道を登り続けます。
口臭の原因と予防方法
2022年12月7日
口臭の原因と予防方法
先日、患者さんから「私の口の中に臭い玉はありますか?」と言われました。
私は歯科医師なのですが、大学の授業でも臭い玉という言葉を聞いたことがなかったので、その時は何のことを言っているのかさっぱり分かりませんでした。
調べてみると、一般的に臭い玉と言われているのは扁桃のボコボコした部分にできる膿栓のことだそうです。色は、白や黄色い色で潰すとドブのような臭いを発します。膿栓の正体は、死んだ免疫細胞や細菌、ウイルス、食べかす、たんぱく質などが白くなり溜まったものです。膿栓は自分で除去すると喉や扁桃を傷付けてしまう恐れがあるばかりか、かえって口臭が悪化してしまいます。除去するのであれば耳鼻咽喉科で取り除くことが可能ですが、取り除いても原因を除去しなければまた膿栓はできます。除去するよりも膿栓ができにくい口内環境を整えていくことが大切です。また、膿栓の他にも口臭の原因はたくさんあるので、紹介していきたいと思います。
口臭には大きく分けて5つの種類があります。
- 生理的口臭…誰にでもある臭いで、起床後、空腹時、緊張時は特に口臭は強まります。これは、唾液の分泌が減少し、細菌が増殖するからです。しかし、歯みがきや水分をとることで唾液量が増加すれば口臭は弱まります。また、女性のホルモンバランスに伴う口臭、思春期、老齢期、民族的な口臭もあります。
- 飲食物による口臭…ニンニク、酒、タバコ等によるものです。
- 病的口臭…鼻やのどの病気、呼吸器系の病気、消化器系の病気、糖尿病、肝臓疾患などが原因で口臭がおこる場合もありますが、病的口臭の90%以上は口の中に原因があり、歯周病、虫歯、歯垢、歯石、舌苔、義歯の清掃不良などがあげられます。
- ストレスによる口臭…ストレスで唾液の量が少なくなると口が臭くなります。
- 心理的口臭…臭くないのに自分は口臭がすると思い込む人がいます。
ここまでのお話で分かる通り、口臭のほとんどは歯科医院で定期的なメンテナンスを受けることで予防することができます。
特に歯周病は、放っておくと静かに進行する病気なので、自覚がなくても歯周病になっている可能性があります。
虫歯はもちろん口臭の原因のひとつなので、虫歯が大きく進行する前に治療をしておく必要があります。
メンテナンス時に、プロの技術で歯垢や歯石、舌苔など普段の歯みがきでは落としきれない汚れを取てもらうことも大切です。
また、不良な歯の被せ物はすき間に汚れがたまりやすくなり、口臭の原因になります。
痛みがないからと言って放っておくと、口腔内環境が悪化します。その他にも口の中の癌により口臭が発生している場合もあります。自分の口臭が少しでも気になる方や、最近歯科医院に通っていない方は、ぜひ一度歯科医院でメンテナンスを受けてみて下さい!
口腔(口の中)が原因であるケース
口腔で一番考えられるのは歯周病です。過去の研究で歯周病と口臭の間には高い相関性があることが知られています。
歯周病の特徴は歯周ポケットができることです。これは口の中の細菌の格好の住みかを提供します。細菌の中でも嫌気性菌は代謝の過程で硫化水素やメチルメルカプタンを産生します。これが口臭のもとになります。
客観的に口臭の度合いを測定する装置がありますので、調べてもらうとよいでしょう。また歯周病のチェックも必要です。
お口の中チェック!!
- 歯ぐきからよく出血する。
- 歯ぐきがよく腫れる。
- 口の中がネバネバする。
- グラグラした歯がある。
- 歯と歯の間に食べ物がよくはさまる。
- 穴のあいた歯がある。
- 歯の表面を舌でさわるとザラザラしている。
- 義歯、ブリッジ、冠などが、入っている。
- 舌を磨いたことがない。
- 口の中がパサパサしている。
1.2.3.4.5.に当てはまる
歯周病が原因。歯周病により、口腔内細菌により分解され、発生した物質が悪臭を放つ。
6に当てはまる
虫歯で空洞ができて、食べ物が入り食べ物が腐敗して、悪臭を放つ。
7.8.9に当てはまる
歯磨き不良により、歯垢や食物残渣によるもの。
10に当てはまる
唾液が少ないのも原因です。(口腔乾燥症)
歯周病の治療は歯周病専門医で受けましょう。
監修 大串 博
歯科医師臨床研修指導医
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2021年12月29日
「ブログ」を新設いたしました。
今後ともよろしくお願いいたします。